代表ツッコミ(メッセージ)

ツッコミデザイナー 正嶋ヒデノヴ

母子家庭で母一人、子一人の環境だった僕は、幼少期から「笑い」を身につけていました。
母は寝る間も惜しんで働き、僕はずっと周りを笑わせながら育ちました。
それは単にお調子者ということではなく、自分を孤独から守ろうとしていたということです。
周囲を笑わせる、楽しませることで周りから一目置かれたり、容易に友だちができる、寄ってくるということを僕は本能的に理解していたのです。

そして、16歳で同級生と漫才を始め、大学生の頃には、吉本の劇場で舞台に立っていました。
しかし、芸人の道は想像以上に厳しく就職と同時にあきらめ、私は社会人に。

そして、社会に出て見た景色は、「笑えないセカイ」でした。
私は広告代理店などマスコミ関係、IT、福祉、医療系など様々な業種に携わりましたが、
全ての業界で、その笑えないセカイを目の当たりにしたのです。

・複雑に絡み合う人間関係
・楽しくない職場で自分を殺して働く環境
・その中で求められる成果

これが子供に比べて大人が笑う回数が圧倒的に少ない理由とも言えるでしょう。

そして、笑えてない人が多いほど、
組織も大きな課題を抱えているという負のループの構造です。

例えば僕は複数社で管理職や経営幹部職を経験しましたが、
大局的に観ると、現場ではほとんどが人間関係の悩みに集約され、
経営陣では、生産性や人財育成、人財不足が課題だったのです。

つまり、現場の人たちひとりひとりのお悩みが組織全体の課題にリンクしている、
という構造です。

「会社が人を創っているのではなく、人が会社を創っている」

当たり前のことかもしれませんが、私は改めてそのことに気付かされ、
社内・社外関わらず、関わるひとりひとりを笑顔にする様に一笑懸命に努めてきました。

刹那的にギャグやトークで笑わせる「お笑い」ではなく、悩んでいることや課題に真剣に耳を傾け、解決できる様に動くことで働きやすい環境をつくり、笑顔になってもらうということです。
そして、結果として組織の課題も解決するという好循環サイクルを創ります。

幸い僕は幼少期からの経験や芸人の経験によって、
人を笑顔に導くメカニズムを公式化できていました。だからこそ、その笑いのメカニズムをビジネスにも落とし込めたのです。

「笑い」はネガティブをポジティブに変換する力があります。
この笑いの力を活用すれば、個人の悩みや課題が解決され組織が活性化する、そう信じています。

プロフィール

関西大学法学部卒業。
元芸人集団オモロビトプロジェクト代表
(ツッコミデザイナー)

母一人子一人の母子家庭で育ち、16歳から漫才をはじめる。
吉本興業の劇場「baseよしもと」を中心に芸人活動を行っており、
当時の相方は、現よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属のお笑いコンビ「スマイル」の瀬戸洋祐。
劇場では現在も活躍する千鳥、笑い飯、友近、モンスターエンジンなどと共演していた。

大学卒業後は芸人を辞め、広告代理店や出版社、IT企業など多業種の仕事を経験。
特に福祉業界では管理職や経営幹部、コンサルティング経験を持っており、約1000名近くのスタッフのマネジメントを行ってきた。

現在は、元芸人集団の代表であり、ツッコミデザイナー。
全国の企業・病院・学校向けに〝笑い〟を活用した人財育成研修やコンサルティングを行いながら、企業や組織のブランディングサポートも行っている。